2012年10月19日

Ubuntu に munin 2 をインストールする手順メモ

概要

Munin」はサーバリソースグラフツール。
最新版は2.0.7だが、Ubuntu だと munin 1.x 系しかインストールできない模様なので、インストール手順をメモする。

muninの概要

munin は サーバのリソースをグラフ化するツール。似たようなツールは cacti 等が存在する。

muninの利点は以下

  • MySQL 等のデータベース不要
  • データ記録に RRDtool を利用
  • RRDtool で生成したデータファイルは、容量が初期生成時から増えることはないので、サーバの容量管理が容易
  • Perl で記述されているので、多くの環境で動作する
  • plugin の作成のためのプログラム言語はなんでも良く、書き方も比較的容易

munin は「master」と「node」が存在する。ここでは一つのサーバに「master」と「node」をインストールしているが、通常は「node」しかインストールしないサーバ等も存在することになる。

インストール

インストール手順を書いた fabfile は以下。「fab install」でインストールできる。
この記事を書いた時点では、deb ファイルがまだ 2.0.6 しかなかったので、2.0.6 をインストールしている。

#!/usr/bin/env python
# -*- coding: utf-8 -*-
from fabric.decorators import task
from fabric.api import (
    sudo,
    run,
    cd,
    env,
)


@task
def install():
    """
    munin 2.0 インストール
    """
    # 依存ファイルのインストール
    sudo('apt-get update')
    sudo('apt-get -y install librrds-perl '
         'rrdtool '
         'liblog-log4perl-perl '
         'ttf-dejavu '
         'libdate-manip-perl '
         'libcgi-fast-perl '
         'libfile-copy-recursive-perl '
         'libio-socket-inet6-perl '
         'librrd4 '
         'libfcgi-perl '
         'libyaml-syck-perl '
         'libsocket6-perl '
         'liblist-moreutils-perl '
         'libnet-server-perl '
         'libio-multiplex-perl '
         'libnet-cidr-perl '
         'libnet-snmp-perl '
         'libhtml-template-perl '
         'liburi-perl '
         'gawk ')

    etc_dict = {
        'urlpath': 'http://ftp.jp.debian.org/debian/pool/main/m/munin/',
        'ver': '2.0.6-1',
    }
    with cd(env.path):
        deb_tpl = (
            'munin-common_{ver}_all.deb'.format(**etc_dict),
            'munin_{ver}_all.deb'.format(**etc_dict),
            'munin-plugins-core_{ver}_all.deb'.format(**etc_dict),
            'munin-node_{ver}_all.deb'.format(**etc_dict),
        )
        # ダウンロード
        for deb in deb_tpl:
            run('wget {urlpath}/{deb}'.format(deb=deb, **etc_dict))

        # インストール
        for deb in deb_tpl:
            sudo('dpkg -i {deb}'.format(deb=deb))

起動

基本的には自動起動するはず。

「/etc/init.d/munin-node」および、「/etc/cron.d/munin」、「/etc/cron.d/munin-node」を確認する。

ディレクトリ

ディレクトリを確認しておく必要がある。

  • 設定ファイル:/etc/munin
  • 記録ファイル:/var/lib/munin
  • HTMLファイル:/var/cache/munin/www
  • ログ:/var/log/munin
  • pid:/var/run/munin

細かい設定は、設定ファイルで実施するが、とりあえずこの記事ではインストールまでとする。

nginxの設定

http 経由でグラフを見えるように設定する。
以下のような設定を nginx の設定に追加すれば、「http://ip/munin/」でグラフを見ることが可能になる。

# munin
location ^~ /munin/ {
    alias   /var/cache/munin/www/;
}

以上

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