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2012年9月25日

Python でマルチプラットフォームなデスクトップGUIプログラムを作成する場合は Tkinter を使うことにした

概要

Python で マルチプラットフォームなデスクトップGUIアプリ作成する場合は、標準で組みこまれている GUI モジュール Tkinter を使うことに結局おちついたというメモ。

ドキュメント

以下の二つを見ればだいたい理解できる。

サンプル

簡単なサンプル

#!/usr/bin/env python
# -*- coding: utf-8 -*-
import Tkinter
import ttk
root = Tkinter.Tk()
ttk.Button(root, text="Hello World").grid()
root.mainloop()

その他のGUIツールキットに関して

Python で マルチプラットフォームなGUIプログラムを作成するには他にもいろいろある。とりあえず Mac OS X上での開発における個人的な感想は以下。この感想は主眼が Mac 上での動作なので、Linux を主にするなら感想は当然違う。

  • wxPython:いろいろ無茶をするとそれほど頑健ではないが、通常利用ならこまらない。
  • GTK:Mac OS X用のバイナリが配布されていない模様なので、ソースからコンパイルすることになる。いまいちMac上で安定しない。
  • Qt:開発主体がノキアからdigiaに移行して間もないので、現在様子見中。
  • Titanium Desktop:求める機能が上手く実装できない事があった。結構APIに制限がある。今の所利用は保留。

まとめ

マルチプラットフォームで動作するデスクトップGUIを作成する機会は少ないのだが、今回どうしても必要になったので、再びいろいろためしていた。
やや癖はある物の Tk の安定性はかなり良い。
他のが悪いわけではなく、今回の要望に Tkinter が合致した、というただそれだけ。

2012年9月24日

Mac OS X で クロスプラットフォームGUIツールキット Qt を利用してみる

2012/09/24 21時ごろ修正

概要

Qt(キュート)」はノキア digia が開発している、クラスプラットフォームなGUIツールキット。
ライセンスは「GPL」と「LGPL」から選択できる。
Linux で GUI アプリを作成する場合、GTK か Qt を利用することが多い。GTK は Mac 上だといまいちなので、Qt を Mac 上で利用方法を簡単にメモしておく。

注意点

最初からちょっとがっかりだが、Qt は Mac OS X 10.8 Mountain Lion にまだ完全対応していない。10.8対応はもうしばらく待つ必要がある。 4.8.3 から Mac OS X 10.8 に対応した。

インストール

Download Qt for Open Source C++ development on Mac OS X — Qt - A cross-platform application and UI frameworkQt Developer Network」から最新版 dmg をダウンロードする。この記事を書いている時点では「4.8.2」 記事修正時点での最新版は「4.8.3」。

インストール場所の確認

以下のように様々な物がインストールされる。

  • Qt Creator, Qt Designer, Qt Linguist:「/Developer/Applications/Qt」
  • Qt Documentation:「/Developer/Documentation/Qt」
  • Qt Examples:「/Developer/Examples/Qt」
  • Qt Plugins:「/Developer/Applications/Qt/Plugins」
  • Qt Frameworks:「/Library/Frameworks」
  • Qt Libraries:「/usr/lib」
  • qmake, moc, uic, etc.:「/Developer/Tools/Qt (symlink to /usr/bin)」
  • Uninstall script:「/Developer/Tools/uninstall-qtsdk.py」

ドキュメント

Getting Started Programming with Qt | Documentation | Qt Developer Network」とか「Qt Creator」とかを見るとアプリの作成方法が書いてある。

動作確認

動作確認のために簡単なアプリを作成してみる。
Qt Creatorを使うのが本来は簡単だが、ここではソースからビルドしてみる。
以下のようなソースを書く。

#include <QApplication>
#include <QTextEdit>

int main(int argv, char **args)
{
    QApplication app(argv, args);

    QTextEdit textEdit;
    textEdit.show();
    return app.exec();
}

ビルド、起動は Terminal で以下のようにする。

qmake -project
qmake
xcodebuild
open build/Release/sample.app

以下のようにウィンドウが起動する。
文字は後で入力している。
Qt sample

まとめ

簡単にインストールと使い方だけ書いた。
さらに詳細を知りたい場合は、本家のドキュメントがかなり充実しているので、そちらを見ると良い。